昨日で今年の診療が終わりました。今年もたくさんの患者さんに受診していただきありがとうございました。
今年はどんな年だったかなぁ、と考えてみるとあまりパッと浮かんできません。昨年の紅麹の件が大変だったので、その疲れを引きづっていたのかもしれませんが、ちょっとゆっくりしたいなと思うことが比較的多かったように思います。そのせいか、国内旅行や温泉に行くことが多かったと思います。実は今もこの文章を旅行先で書いています。年末も少しゆっくりするつもりです。
漢方に関してはこの歳になってもまだ進歩している実感がある年でした。といっても少しずつで、ちょっとした気づきだったりするのですが、それによって少なくない違いが出てくることがあります。そして今年は改めて東洋医学の素晴らしさを実感した年でもありました。東洋医学は少なくとも2千年以上の歴史がありますからこれまでにいろんな知識、技術があって発展したり逆に忘れられたりしたものもあるかもしれません。そして忘れられた知識の一端を垣間見てしまったというような漫画のような展開があると面白いですよね。話が飛躍しすぎて多分誰もついてこれないと思いますが(笑)、時代を超えて繋がる感覚というのを経験することがあったような気がします。比較的近い例でいいますと昭和から平成にかけて活躍された山本巌という有名な漢方医がいました。私が漢方医になったときにはもうお亡くなりになっていたので接点はないのですが、いろんな話を聞くにつれすごい先生だったんだろうなという思いはずっと持っていました。つい最近山本先生の30年以上前の講演の資料を手に入れ目を通したら、山本先生の言っていることがその言葉以上に伝わってくる感覚がありました。多分これまでの自分の経験によってそう感じだのだと思いますが、なんか目の前で話を聞いているような、すごく価値観を共有できる感覚がありました。現役で活躍されている先生の文章を読んでもそんなふうに思ったことはないので、不思議なものです。
来年はどうしたいかというのはそれほど定まったものはないのですが、とにかくより東洋医学を突き詰めていきたいなと思っています。自分が目標とする高みを目指して、そして患者さんにより貢献できるよう精進していきたいと思います。