加味逍遙散
かみしょうようさん
医療用漢方エキス製剤
この処方について
この薬は逍遙散という薬に牡丹皮、山梔子という生薬が加わったものです。中国ではどちらかというと逍遙散の方がよく使われます。現代はストレスの多い社会ですが、ストレスがかかってくると胃腸の調子が悪くなることがあります。この状態は中医学では古くから知られていました。中医学ではストレスがかかると肝を傷めやすく、その結果気の巡りが悪くなると考えます。そのときに影響が出やすいのが胃腸で、食欲がなくなったり、胃が痛くなったり、下痢したりすることがあります。こういった時に肝の働きをよくし胃腸を守るのが逍遙散なのです。それに加わっている牡丹皮、山梔子はイライラの熱をとる働きがあります。ですから、ストレスでイライラして胃腸の調子が悪い、という人に適した薬です。しかし、牡丹皮、山梔子は清熱薬でもあるので冷え性の人には注意が必要です。というのもこの薬に対しては”冷え性”が適応となっているからです。逍遙散ならわかりますが、清熱薬が入っているこの薬が適しているというのは理論的には適切とはいえません。牡丹皮は活血といって血の巡りをよくしてくれる働きがあり、血の巡りが悪い方はそれがよくなることで体が暖まる可能性はあります。でもその場合はもっと適した薬があります。冷え性ということでこの薬を処方されているケースがありますが、少なくともイライラがないのであれば、この薬を使うべきではないと思います。
ご注意
漢方薬は症状だけでなく、体質や全身の状態をみて処方します。 ご自身の判断で服用量を変更したり、他の漢方薬を追加したりしないでください。
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