<上の写真は臺北慈濟醫院のHPより引用>
食事を終えて午後の診療を見学させていただくことになりました。診察するのは2年目の研修医の先生です。その横に日本でいうポリクリの学生さんがついています。実は今回の研修の一番の目的は台湾での実際の診察を見学させてもらって台湾の中医学のレベルを肌で感じることです。実際に診察を見せてもらうのは初めてなのでワクワクします。
先生は経験は浅いですがさすがに中医大学を出ているだけあって、基本的な形は出来上がっている感じです。台湾の診察のペースはすごく早いと聞いていますが、研修医なのでそこまでではありません。私の診療より少し遅いくらいです。話している内容は全て通訳してくれているのでリアルタイムにわかります。ですから私も診察が終わる頃には自分なりの処方が頭に浮かんでいるのですが、研修医の先生が実際に出すものとはかなり違います。
この後本当は主任の先生と見学した症例についてディスカッションすることになっていました。しかし、会議が長引いて参加できないと言われました。そこで研修医の先生に私から色々教えてあげれればいいなと思っていましたが・・・その時間すらなくなってしまいました。ちょっと残念。初日からそうですが、今回は今のところめまぐるしくスケジュールが変わっています。まあ、こういうこともありますね。
この病院は外部に対して寛容に門戸を開き、海外からの見学を積極的に受け入れてくれています。個人的には2回目の訪問で、主任の先生に再会できなかったのは残念ですが、こうやって受け入れてくれることにとても感謝しています。ですから次来るときはディスカッションをして私の持っているものもお伝えできればと思います。