昨日は一日zoomである講演会を視聴していました。漢方の講演なのですがいつもとちょっと違います。何が違うかというと人間ではなくてペット漢方の講演だったのです。以前からペットの漢方も楽しそうだなと思っていたのですが、講演を聴くのは初めてだったのでとても新鮮でした。最初は「へえ~、なるほどペットにもこういう風に漢方を使うのか」と思いながら聴いていましたが、最後の方はペット漢方の全貌がなんとなくわかってきて自分なりのアプローチが頭の中に浮かんでいました。
ペットは人間と違って話してくれませんので脈診や舌診ももちろんですが、それ以外に触診や視診が重要になってくると思います。これをうまく使いこなし、さらに経験に基づく法則のような物を念頭に置きながら治療すれば人間と比べてもそれほど診断を外さずに治療できるのではないかと思います。特に皮膚疾患は外邪の影響によるものが多く、体質がそれほど関係しないことも少なくないので皮膚の状態だけから処方をかなり導けます。ですから皮膚疾患に対しては人間と比べてもそれほどハンディはないように思います。
こんなことを書いていても、私は獣医の資格はないのでもちろんペットを診ることはないのですが、実はペット漢方のアドバイザー的なことをするかもしないという話があって、もしそうなれば喜んで協力したいと思っています。最近特に開業医の先生で漢方を使われる方が本当に多くなったと実感しますが、ペットの世界でももっと多くの漢方が使われて、ペットの健康に貢献できればいいなと思っています。