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ペットの勉強会が少しずつ軌道に乗ってきました

ペットの中医学研究会を立ち上げて3ヶ月目になりました。今のところまずまず順調ではないかと個人的には思っています。この会を開始する前に自分なりに獣医さんにおける漢方薬の普及状況などを調べ、現時点ではまだ黎明期と言ってもいい状況なのではないかと思いました。従って大規模な勉強会は全く想定していなくて、寺子屋的な少数精鋭の勉強会を継続的に行い、最終的に火神派の知識も含め、しっかりした中医の基礎を持つ獣医さんが一人でも育ってくれれば成功と考えて開始しています。(その先はその方が教えてくれればいいかと)

西洋医学でもそうですが、漢方の世界も医療の技術はやはりマンツーマンで教えるのが基本になります。もちろん何十人、何百人を対象にしたセミナーでも勉強になることはたくさんありますが、その人に合わせて細かいところを指導するのはマンツーマンでないと難しいですし、少人数なら比較的それに近い形で指導できると思っています。現在参加者は5,6人といったところで、協力してくれている東洋医学普及開発機構の人達は参加者が増えるようにいろいろ考えてくれているようですが、個人的には10人以下に制限したいと思っていますのであまり活動しなくていいですよと言っています(笑)また、ある程度勉強会を重ねていくと既存の会員と新規の方での知識的なギャップが出てくると思うので、半年程度で新規の募集は基本的に終了しようと思っています。ご縁のある方とはきっと楽しく一緒に勉強できることと思っています。

前回の勉強会では参加者から沢山の質問が出て具体的なペットの症例に基づいたお話をさせていただきました。毎回「なるべく質問してください」とお伝えしていたのですが、少しずつ緊張もほぐれてきたのか質問が出てとても良かったです。私がいろいろお話しするのもいいのですが、今困っていることとか知りたいことをお話しさせてもらう方が、より印象に残って臨床にも使えると思うので、これからもこういう形で勉強できればと思っています。私としては勉強会の準備はしていますがきっちりプログラムをこなすのではなく、このようにその時々で参加者のリクエストに応えながらいろいろ話できるといいなと思っていたのですが、獣医さん向けのそのような勉強会はあまりないようで、イメージしてもらうのが難しかったようです。前回の勉強会は参加者の方からもとても好評だったようで、中医学が好きで楽しく勉強している方と交流できるのは私も楽しいです。

今後の計画としてはコロナが終息すれば会のメンバーと台湾に行ってみたいと思っています。台湾の獣医さんとコネクションがあるので、彼らの診療を見学させてもらったり、交流会を開いてお互いの症例を発表して検討したり出来ればいいなと思っています。