今日で開院13年目に突入しました。毎年9月1日には「○周年」というようなブログを書いているのですが、今年は例年とちょっと違っています。
実は今年はいろいろありまして、その中でも特に大きかったのが春に大阪のクリニック放火事件を想起させるような出来事が当院でも起こったことです。警察沙汰となり患者さんには警察から出入り禁止が言い渡されましたが、真摯に向き合ってきた患者さんに心ない対応をされ大変ショックを受けると共に一度立ち止まっていろんな事を考えてみたいと思うようになりました。そして精神的にも肉体的にも疲れていたので新患の受付を一旦ストップさせて頂きました。
また毎年9月1日のブログに登場していたタマちゃんが昨年10月に腎不全にかかり、気づいたときにはSTAGE4の末期の腎不全でそこから連日の点滴と強制給餌が始まりました。タマちゃんも苦しい中頑張って食事を摂取してくれていたのですが、残念ながら7月に虹の向こうに旅立ってしまいました。これも家族同様に接してきた私にとっては大きな出来事で、その後介護疲れも出て心身共にだいぶ体調が戻ってきたのは先月後半になってからです。
そういった状態でまだ開院記念日を祝うという精神的な余裕もなく頭からも抜け落ちていたのですが、受診日でもない患者さんがなんと12周年のお祝いにお花を持ってきてくれました。その患者さんは前回受診の時も「本当に体調がよくなってすごく感謝しています」とおっしゃっていたのですが、全く予想だにしていなかったので驚くやら恐縮するやらでしたが、本当にありがたかったです。他にも開院時のチラシを持ってきてくれた患者さんもいました。12年前のチラシですからそれを持っていてくれるだけでもありがたいです。スタッフは私の12年前の写真を見て「わっか~い」と言い合ってました(笑)今日は患者さんから思いがけずたくさんの元気を頂きました。
この半年間は人生で初めて”ちょっとゆっくりしたい”と思った期間でしたが、だいぶやる気が出てきつつあるのでこれからさらに漢方を通して世の中に貢献できるよう頑張っていきたいと思います。