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「ペットも漢方がけっこう効きますよ」と言える日が来るように

2022年の4月からペットの中医学研究会を立ち上げ全国の獣医さんと一緒に勉強会をしています。具体的には月3回、1回1時間半~2時間オンラインでおこなっています。初心者もOK、というか初心者を対象にした勉強会という位置づけで中医学の初歩からお伝えしています。実際は経験者が多く、その場合私がお伝えする火神派的治療に対して拒否反応を起こすケースが少なからずあるのですが、そういったこともなく火神派的な思考法も理解して頂いて順調に継続して頂いています。ちなみに少人数制としていますので現在は会員は募集していません。元々3年間の予定で、もし会員が減っても補充はせずこのまま最後までやりきる予定です。

中医学を教えることに特に不安はないのですが、ペットにも人間と同じように中医理論が適応できるかどうかについては不安がありました。おそらく少しアジャストしなければいけないのではないかと思っていますが、そこについては自分では確かめようがないのでずっと気になっていました。しかし、最近猫の好酸球性肉芽腫という疾患に漢方が著効した症例を会員の1人が教えてくれました。その少し前に私が結節性痒疹の中医学的な治療法についてお伝えしたのですが、それを応用して治療したところ非常によい効果が出たとのことでした。その猫ちゃんはステロイドもあまり有効でなかったようなので、そういう症例に漢方が著効したというのは個人的にはとても励みになりました。正直なところこの猫ちゃんが良くなっただけでも研究会をやってきてよかったなと思えました。

現在ペット漢方で世界的にみて一番レベルが高いのは台湾だと思いますが、予想以上に会員さんの実力が上がっている印象があるので、あと一年ちょっと頑張ればひょっとするとかなり近いレベルまで到達出来るかもしれません。そうなるよう頑張りたいと思います。